記事: WHY WE KEEP GOING BACK — なぜ、それでも海に通うのか

WHY WE KEEP GOING BACK — なぜ、それでも海に通うのか
私は、学生の頃からサーフィンを続けてきました。途中、仕事が忙しくなった時期に、サーフィンから遠のいた時期はあるのですが、また続けています。
サーフィンを再開し、続けていくうちにShignを立ち上げることになったのですが、それは、自分の生き方を見直すきっかけともなりました。
なぜ、唐突にこのような話を出すのかというと、Shignの立ち上げにあたって、自分はなぜこれほどサーフィンが好きなのか?と改めて振り返る時間がありました。それは、Shignのブランドの根源にある価値観と結びついたので、是非、共有したいと思いました。
非効率的なサーフィンという趣味
サーフィンへの取り組み方は、人それぞれ。海の近くに住んで日常にサーフィンがライフスタイルの一部として溶け込んでいる方もいれば、私のように仕事は東京で、毎週末、内陸部から海へ通う人も多いです。
私の住んでいる場所からいつも通うポイントまでは、早朝なら1時間強。それだけかけて海に着いて、サーフィンする時間は2時間のラウンドを1〜2ラウンドこなします。実際に波に乗っている時間は数十秒を20本〜30本というところでしょうか。
数字だけ見れば、効率のいい趣味ではありません。往復の運転を入れれば、半日が消えてしまいます。

それでも通う理由
サーフィンは、波に乗っている間に得られる、自然と一体となったフローの感覚や爆発的な興奮であるエナジーがみなぎる感覚など、他では得られ難い特別な体験であることは言うまでもありません。
しかし、サーフィンそのものではない、その周辺にある全ての体験から得られる充足感もまたサーフィンの一部だと気付かされます。
午前3時過ぎ、海へ向かう車内で見る青と朱色の空の境界線。 まだ薄暗い夜明け前にパドルアウトしていくあの爽快感。
いつものホームポイントで、名前も知らない仲間との一週間ぶりの会話。 ホームから離れ、ショートトリップ感覚で向かう先々での、新しいサーファーたちとの出会い。
サーフィン後の心地良い疲労感と爽快感に包まれる夕方の瞬間。 帰宅の準備を整える間に感じる、心の奥底から湧き出る充足感。 帰宅途中にみる車窓から見渡すサンセット。

非生産的である瞬間こそが、私たちに必要
共通するのは、「役割から解放され、身も心もフラットでいられる」ということ。
海の中では、仕事や肩書き、責任とは無関係。社会的な役割と責任から離れた状態で、自然を前に「今ここ」に意識がある。それは誰のためでもなく、目的もなく、生産的でもありません。私たちは、ただ美しい、ただ気持ちいい、ただ楽しいという瞬間に身を投じられるのです。
高度化された社会は、私たちの利便性を格段に向上しましたが、その一方で、身体と心を一致させる瞬間を得ることが難しくなってしまったのかもしれません。
私たちは、サーフィンを通じて、物質的な価値観から自分を遠ざけ、真に必要な精神的な価値観を取り戻すことができるのかもしれません。
Journey Beyond. Discover Within.
Shignのタグラインは、「Journey Beyond. Discover Within.」。 Shignの本質的かつ目指すべき価値観は、サーフィンに止まりません。
人々を新しい場所へ旅することを促し、旅を通じて体験する身体と心が一致する瞬間、すなわち内に何かを発見するきっかけを提供したい。
私がサーフィンを通じて本当の自分を発見したように、Shignというブランドが、少しでもこのような機会を創出することで、一人一人の心身の豊かさを獲得してもらいたい。そんなビジョンと想いを込めました。
この旅を進めていくにあたり、Journey Lightは始まりにすぎませんが、大きな一歩です。
これを読んでくれたあなたと共に、このような世界観を作り上げていきたいと考えています。共感してくれた仲間が一人でも増えることを願っています。
Narufumi Kobayashi
Founder, Shign


